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これまでの作家・研究者支援

対象者  酒井 茂


第5回(2022年度)
「作家・研究者支援」プログラム支援対象者による展示について

第5回(2022年度)「作家・研究者支援」プログラム支援対象者である「出現するリアル、出現させるリアル酒井茂 絵画作品展示を2024年2月3日(土)~2月18日(日)に開催いたしました。

出現するリアル、出現させるリアル」展示にあたって

―ヒリヒリするリアルを求めて―
地塗りをしていない麻布を使い、フロッタージュで道路標識やマンホールを写し取り、その上に様々な具体物を描いています。
フロッタージュの作業過程で偶然現れる形や色やマチエールの生々しさ、出現するリアルを失わずに作画を進めることをテーマにしています。
それは描く行為の様々な側面と対話をしながら進行することになります。
このタッチは意図的か? 偶然性が強いのか?
この色はこのまま残す方がリアルなのでは?
この形は描くべきか?描かない方が良いのか?
この空間は新たに描き込むべきか?偶然性を生かすべきか?
等々試行錯誤を繰り返しながらリアルを出現させて行きます。
作画は計画的な方が良いのは解っているが、画面は変化し続け中々思い通りにはなってくれません。

会期    2024年2月3日(土)~2月18日(日)
開館時間  午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日   毎週火曜日
一般観覧料 500円
割引観覧料 400円(65歳以上、障がい者手帳・三溪園入園券をお持ちの方が対象)
   ※保護者同伴の中学生以下1名無料
   ※その他団体割引制度(要事前予約)、「濱ともカード」のご提示で優遇有り
主催    公益財団法人 横浜本牧絵画館


『出現するリアル、出現させるリアル』チラシ



第5回(2022年度)
「作家・研究者支援」プログラムによる支援対象者の決定について


第5回(2022年度)「作家・研究者支援」プログラムについては、2022年10月末日をもって応募期間を終了いたしました。お問い合わせ、ご相談、その他を含めて多数の反応をいただきありがとうございました。ご応募いただいた事案につきましては、当館所定の規程に従い厳正に審議を重ねました結果、以下のとおり決定しましたので、お知らせします。

対象者 酒井 茂 

概要
展示タイトルである「出現するリアル・出現させるリアル」は、本当に表現したいもの以外の要素をそぎ落とし、意思そのものを否定した描画(フロッタージュ=拓版、拓刷り)と絵筆による描写の緻密なバランスを保ちつつ、リアルな画面を形成すること…という作者の取り組みを反映している。フロッタージュは、シュルレアリスムから派生した技法として知られているが、それを伝統的な写実的細密描写と並列同居させ、新たな世界観を成立させようとする試みは新鮮である。扱う画材やモチーフにおいても、マンホールの蓋あるいは道路標識といった我々にとっては極めて身近な対象と直接擦写できる画布を組み合わせ、意匠が凝らされている。

なお、本件は2024年度中に、当館において展示の予定。



酒井 茂 略歴

1951年 北海道生まれ
1978年 多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻修士課程修了

1976年~1993年まで独立展出品(連続入選し、当時会友となる)
2013年 第69回ハマ展(初出品)「画路賞」受賞
2014年 第70回ハマ展「第70回記念賞」受賞
2015年 第71回ハマ展「横浜市教育委員会賞」受賞
2016年 第72回ハマ展「大賞」「横浜市長賞」受賞「会員推挙」

個展、グループ展多数

所属 横浜美術協会会員・理事



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